映画『サスペリア』前知識なしで観に行った感想

 

旧作の方はカルト的な人気があるとかで、今作はそのリメイクです。

 


ホラー傑作『サスペリア』リメイク版の初予告編! - シネマトゥデイ

 

ストーリー

1977年 東西冷戦の時代、とあるバレー団に応募に来たスージー

しかし、そのバレエ団で少しずつ不可解な出来事が起こり始める‥‥。

 

映画全体の雰囲気は思ったより暗く無かったです。

むしろその時代特有の描写(冷戦下のベルリン)をよく写すので、歴史映画的な雰囲気があったように思います。

ラストの落ちもちゃんとカタルシスがあって、意外にも見終わったあと不快感が残るような映画ではありませんでした。

 

こういう映画は、一人で観に行くのもいいですが、誰かと見に行って見終わったあとあーだこーだ話し合うのが面白いかと思います。

なので、見終わってから考察するまでが一本の作品みたいな感じかなー、とか思いました。

 

※ネタバレ注意

 

個人的に好きなシーンは、スージーのオーディション中にマダムブランが気配を察するシーン。

熟練の戦士が気配だけで強さを感じとる、少年漫画のワンシーンみたいで笑いました。

 

マダムブラン役の方、すごく好きです。

 

ティルダ・ウィンストン

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3

確か、映画『コンスタンティン』で天使ガブリエル役をやっていましたよね。

本当に天使っぽいっていうか、神々しさを感じます。『コンスタンティン』は悪魔はいっぱい出てきますが、天使側の登場人物はガブリエルくらいです。それなのに、あの人一人で天界の説得力を持てるってやっぱすげぇ。(パンフの出演作になんで『コンスタンティン』載ってなかったんだろ。もしかしてティルダスウィントンにとっては黒‥‥ゲフンゲフン

この映画でもその神っぽさはあって、スージーが惚れ込んで(実は表向きの理由だったけどアメリカ合衆国からドイツに飛んでくる理由もよくわかります。

 

本作に出てくるモザイク処理に関しては映画『シェイプオブウォーター』ほど酷くないですし、見馴れている(おい)ので別にネックにならなかったです。

 

三人のマザーの下りはよく分からなかったです。

映画が長いので集中力がもたないのがでかいですかね(それは自分の問題)。

それに、絵的には見せてくれるわけではない(回想シーンや抽象化アニメ)ので、「他人のフンドシ借りて好き勝手やってたらご本人来ちゃいました」ものってことくらいしか分からなかったです。

平たく言えば、『北斗の拳』のジャギみたいな。

 

あの最後スージーが呼び出した使い(怪物?)が真っ赤な画面にフラットに写り込んでくる感じはちょっと好きです。

 

まぁ、あとは苦言ですけど

 

魔女たちが飲み会してる外でスージーが通りかかるシーンでアップの画質あらくね?しかもフレームレートカックカク(監督が後で「ここのアップないとダメダメ!画素荒くてもいいから無理矢理拡大して突っ込んでおいて」的なこと言って編集さんが泣く泣く入れたみたいなことだってりして)

とか、上映時間が長い。とか、博士の過去のトラウマが妻はアーリア人だったのに証明書が無かったために収容所に入れられてしまったという下りで、まぁ一万歩ほど博士に歩み寄って「避けられたかもしれない悲劇」として受け入れることは出来ますが、その一方で「絶対に避けることのできなかった悲劇」に見舞われた大勢のユダヤ人の人達の存在が抜け落ちていたのがちょっと乗れませんでした。(せめて一言でもユダヤの人達に触れていれば‥)悪意がないのはわかってますが、アーリア人なら助かった、ユダヤ人は死んで良かった、ともとれなくないというところがひっかかりました(うるせぇ)。とそこで悲しげな演出と「あなたは悪くないわ」みたいなセリフがあっても自分はちょっとしらけてしまいました。

あとは、上映時間が長い。

とか、なんか痙攣起こして倒れるヒトちょっと多くて最後の方博士が痙攣したシーンではギャグにしかみえなかったり(天丼かな?)。

 

などありますが、おおむね無視できるくらい本作は面白かったです。

 

 

あと、関係ないですけど、、、

 

本作は誘われて観に行ったので、普段はこういったエロチックでグロテスクな描写のあるホラー映画は観に行かないのですが

 

めちゃくちゃ既視感あったんですよ。

 

闇に潜む邪悪なホラー‥‥

 

そう牙狼

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牙狼は深夜に放送していた特撮ドラマで、

人間の邪悪な心に漬け込み、人間を食らう化け物を退治する黄金騎士の話です。

 

牙狼<GARO> Blu-ray BOX
 

 

敵の描写などが独特で、エロもややあり、かなりグロあり、それでいてメチャクチャアーティスティックなんです。

 

もう、牙狼の良さを語りだしたら止まりませんが、とにかく衣装から背景まですごく絵作りに凝られていて、もうそれだけで見ごたえがある作品なんです。

 

サスペリア』のエロくてグロくてなんかアーティスティックな感じを観てて、「あっ!これ、牙狼で観たヤツだ!」と思いました。

 

マザーやそれにつかえる魔女建ちにお馴染みのライターをカチッとやって

「くっ、きたねぇ黄金騎士が!」

といって化け物に変身して欲しかったですね~

EX合金 黄金騎士ガロ 魔導火

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ていうか、もう牙狼観ましょう!牙狼

 

外伝の一作目がもうめっちゃ面白いんです!

 

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とまぁ、なく閑古鳥も居ないような等記事に「サスペリア」繋がりで読みにこられた読者はもういらっしゃらないでしょうが

 

おすすめです。牙狼